外耳道の皮膚の炎症で、耳がかゆくなったり、痛くなったりする外耳炎という病気の可能性があります。時には真菌(カビ)など、特殊な菌が原因のことがあります。
外耳炎は耳掃除のしすぎが原因として多く、かけばかくほど痒みや痛み、時には耳垂れがひどくなり、炎症がひどくなれば痛みが頬まで広がることもあります。
局所的に外用剤を使用した治療をおこないます。
その他の皮膚炎、虫刺されなどのこともあります。
耳の症状
耳の症状
外耳道の皮膚の炎症で、耳がかゆくなったり、痛くなったりする外耳炎という病気の可能性があります。時には真菌(カビ)など、特殊な菌が原因のことがあります。
外耳炎は耳掃除のしすぎが原因として多く、かけばかくほど痒みや痛み、時には耳垂れがひどくなり、炎症がひどくなれば痛みが頬まで広がることもあります。
局所的に外用剤を使用した治療をおこないます。
その他の皮膚炎、虫刺されなどのこともあります。
中耳炎や外耳炎が考えられます。子供の場合は主に鼻かぜの後に、細菌が中耳に入って急性中耳炎を発症し、耳が痛くなることが多いです。内服治療、時には鼓膜切開という、直接ばい菌を耳から出す治療もおこないますが、鼻かぜの治療が大事になります。大人の場合は外耳道炎によって耳が痛くなることが多いです。
また、特殊なウィルスによる耳痛(帯状疱疹)や、咽頭痛に伴う耳痛などもあります。
耳だれ、耳漏ともいわれます。中耳炎で耳だれ(耳漏)が出る場合があります。急性中耳炎では痛みを生じた後に耳だれが出ることが多いです。慢性中耳炎の場合は痛みを伴わない場合が多いです。他に、外耳炎、真珠主性中耳炎という特殊な中耳炎でも、耳だれが出ることもあります。耳だれは重症な病気のサインの可能性もあるので、痛くなくても受診しましょう。
風邪をひき、その数日後に聞こえが悪くなった場合は中耳炎が考えられます。滲出性中耳炎は痛みも耳だれも伴わない場合が多くあります。
風邪もひいていないのに急に聞こえが悪くなった場合は突発性難聴が考えられます。内耳という聞こえの神経の障害で、まだ原因はわからないことの多い病気です。ストレスやウイルスの感染が原因とも言われています。神経が原因の病気は、発症してから早期の治療(1週間以内)が重要といわれています。聞こえに違和感を感じたら早期の受診をしたほうがよいでしょう。神経に対しての治療内容は患者様の全身状態にもよりますが、内服、点滴の治療を勧めています。聞こえが悪いというより、聞こえ方の違和感を感じる時もあります。これは、ある一定の音域の聞こえが悪くなったときに多い症状です。耳抜きができそうでできない、ような症状です。低音障害型難聴の可能性があります。これを反復する場合はメニエール病が考えられます。メニエール病はめまいも一緒に生じることがあります。
前述のように急な聞こえの変化の病気は、発症してから早期に治療したほうが改善しやすいといわれています。
これ以外にも外リンパ瘻や聴神経腫瘍などの病気があります。
また、耳垢栓塞といって耳垢がつまってしまって聞こえが悪くなることもあります。
徐々に聞こえが悪くなった場合は年齢にともなう老人性難聴が考えられます。加齢による神経自体の老化なので、今の医学では治療はありません。老人性難聴は聞こえが悪いというよりも、音は聞こえてもその内容(字アザ)が分かりづらくなるため、生活に不自由を感じるようであれば補聴器の装用をお勧めしています。
滲出性中耳炎や急性中耳炎で中耳(鼓膜の奥)に液がたまった状態で感じることがあります。また、突発性難聴やメニエール病で、聞こえの悪くなる程度がひどくない場合や、聞こえにくくなった音域によっても耳が詰まって感じます。耳垢が実際に詰まっている場合もあります。鼓膜の診察や、聴力検査を要します。中耳炎や耳垢であれば急を要しませんが、聞こえの神経からくる病気(突発性難聴、メニエール病に伴う難聴)は、治療を早く開始したほうが経過が良いといわれているため、早めに耳鼻咽喉科を受診して下さい。
めまいには大きく分けて、天井などがぐるぐるまわる回転性のめまいと、船にゆられているようなフラフラする非回転性のめまいと2種類あります。耳鼻科系の内耳からくるめまいは回転性のめまいが多いとされています。
原因も様々で、脳である中枢が障害されてめまいが起こることもありますし、三半規管をはじめとする内耳性のめまいや、首の骨の異常から肩こりを生じ、その循環障害で起こるめまいもあれば、自律神経の障害で起こるめまいもあります。一言でめまいといってもこれらのいずれの障害でも起こりえますし、複数の障害が重なり合ってめまいを起こす場合もあるので、その診断は容易ではありません。内耳からくるめまいで死ぬことはありませんが、中枢である脳の障害でめまいが起こっている場合は生命に直結することがありますので、その鑑別は重要となります。
中枢性のめまいには、脳出血、脳梗塞、脳腫瘍などがあげられます。脳のMRIが診断に有用となります。末梢性のめまい、すなわち耳鼻科的なめまいとしては、内耳性の耳の聞こえが悪くなる病気に伴うめまいや、良性発作性頭位めまい症という三半規管の障害で起こるめまいがあります。そのほかには頚性めまいといった肩こりからくる循環障害でなるめまいもあります。
長年に渡って続く耳鳴りは、聞こえの神経の老化によるといわれており、今の医学では治すことはできません。また、内耳性の聴力障害に伴う耳鳴りもあります。いずれも今の医学では、うまく耳鳴りとつきあう治療、気にならないようにする治療になります。